2025年2月24日月曜日

2025.2.24 P739東斜面

10年前に踵の骨を骨折したことがあって、その時は手術をして治ったのですが、足首の関節も損傷していたので、今でも運動をした後には足が痛んだりするのです。
普段でも歩き方にクセがついていて、小指の付け根も連動して足の着き方を油断すると
痛みが走るのです。
ここ1か月前くらいから親指の付け根も足の形が変化してきたのか、ブーツに当たって痛むようになってきた。
そして、この2週間は特に痛みが増して、耐え難いレベルに。。

でも、スキーには行きたいのよね。
近場の低山で軽く1本だけでもと思い、山へ向かう。
ということで、以前下見をしたときに美味しそうに見えてた疎林の味見をしてきました。

山に取りつくと、やや険悪な細尾根をひたすら登る感じになる。

途中、斜度45度の藪尾根もある。尾根が細いので逃げ場無し。
細かくジグを切って登ります。
雪も深くて、ポールがズブズブと1mくらい刺さっていくので、力が入らず中々めんどくさい感じです。

2時間半程で739ピークに立つ。
どれどれ、予想通りの急斜面かなぁと覗いてみる。
あれれ?正面から見たより緩いですね。。
エクストリームどころか、安全スロープ。
まあ、それはそれでストレスなく滑れるので、ドロップしちゃいましょ。

標高差350mの疎林。
程よい斜度で気持ち良かった。けど、ちょっと物足りない。
沢の下まで滑り切りました。

お帰りは、沢の穴に落ちないようにややトラバース気味に下山。
安全なところまで降りて山ランチ。

少し無理をしたせいか、今日は足がMAXイタイ。

帰宅してからブーツを焼き直して、調整してみようかしら。

2025年2月22日土曜日

2025.2.22 芦別岳Aルンゼスキー滑走

前にAルンゼを滑ったのは2017年。もう8年前だ。
当時は自分に自信をつけたくて、スリルを味わいたくてビックマウンテンの急斜面に挑んでいた。
時が経ち、少し落ち着いたオッサンになったかもしれないけど、54歳になった今でも基本的に変わっていない。
ビック斜面を滑り降りる快感に憑りつかれた中毒患者のままだ。
滑走する時は、斜面を高速かつノンストップで滑り切ることに拘っている。
そして、滑走動画はなるべくノーカットで編集せず証拠として残すようにしている。

前回初めてAルンゼを滑った時は、硬い雪面とスラフにビビリながらの滑走だったので、2回ほど途中で止まっていたし、ターンもお粗末だった。
その後、何度か訪れた事があるけど、条件が合わず急斜面にビビッて断念していた経緯があった。

今回の天気予報を見て、今日はここしかないとAルンゼ滑走を決意。
あの頃より歳をとってしまったけれども、今シーズンは体力的に充実している。
経験を重ねて、あらゆることを想定しながら滑れるようになった今なら、いい結果を出せそうだ。


日の出前に入山。冬尾根を登る。

半面山まで休まず快適にハイクアップ。
雲峰山もいつもならカチカチな部分も、雪があって過去一快適に登れました。

Aルンゼまでアイゼン無し、シールで快適に登れる良コンディション。
とは言え、ここまで登ってきた冬尾根とは別世界の急峻な景色に、チョット緊張してきた。

矢印の辺りからからエントリーよ。
ここまで来たのだから、覚悟はできている。

ドロップするまでの1分間、雪の状態や滑走ライン、雪崩れた時の回避など、あらゆることをイメージして精神を統一する。
そしてドロップ。

標高差約440mの急斜面を一気に滑り降りる。
本谷と合流して開けた時の解放感は言葉に出来ないくらい素晴らしい気分だった。
雄たけびも上げず、唯々ジワジワと沸き起こってくる充実感を噛みしめていました。

緊張が解けてから、ユーフレ谷のメロー斜面をクルージング。
これも、三月とは違って光が当たらない谷底には上質な雪が溜まっていて最高でした。

さてここから先が核心部。
ゴルジュが埋まっていなかったら、登り返して戻る覚悟で先へ進んでみる。

所々、穴が開いていて、とても深い。
落ちたら助からないよなぁ、と思いながら、絶対落ちないように慎重に。。
かなり際どいトラバースを繰り返してなんとか突破。

ユーフレ小屋前でようやく休憩。
しばらくボーっと時間を過ごす。

ここから下部も、危険個所が多く、ソロで来て正解だったかも。
二人目が通ったら崩れるような場所ばかり。

途中、7mくらいある崖上の岩場に雪が少し乗っかっているだけのトラバース箇所も多数。
多分落ちたら死ぬね、くらいの場所もありました。

繋がっていない渡渉ポイントは数知れず。
下から登ってきて、突破できずに引き返したトレース跡も対岸にあったりしました。

林道に復帰して、生きてて良かった、と安堵する。

今回、色々な条件が整って満足できる滑走が出来ました。
ユーフレ谷ですべての記憶が吹き飛んで、もう二度とくるか!
ってなりそうだったけど、今日の山行は素晴らしかった。

最終的には良い結果が残せたかな。

2025年2月16日日曜日

2025.2.16 アバランチガイド天狗と言われる所以

ピーカンの時には見向きもしない岩尾天狗。
前日から、いまいち天気で行先に困っていたのです。
そういえば宿題が残っていたなぁと、ふと思い出して、行先に提案してみるとあっさり許可が下りてしまった。
え、ホントにいいの?

てなことで、海からスタート。

前回、訪れたのは6年前。
入口にはトゲトゲの藪。こんなのあったっけかね?
後ろが騒がしいけど、まぁ、気にせず進みましょう。

最初の壁。
砂防ダムに人工物だらけの急斜面。

次々と現れるジャングルやら崖やら急斜面に、ツアー客から不平不満の罵声を浴びせられる。

山頂手前でガスがモリモリ濃くなってホワイトアウト。

真っ白&強風。
山頂で穴を掘って山ランチ。

目的の斜面も風でパックされていて雪面が割れて危ない感じ。
ここは安全策で下山することに。
まあまあ。樹林が濃いけど、登りのジャングルを思えば、このくらいは疎林ですよ。

結局、メイン斜面は最初にあった人口物だらけの壁。

これが、中々エクストリームなのよ。

誰も、こんなところ滑る人いないだろうなぁ、と思いながらレアな体験を共有した。
今回の体験を経て、どんなところでも滑れる耐性を身に着けることが出来ました。
しかも、テレで。

ワタシにガイドをさせると、こうなるって事よ。

2025年2月15日土曜日

2025.2.15 オッサンたちの探検 辿り着いた先は夢のような疎林斜面群

前日から天気予報を見て、以前から狙っていた斜面へ。

雲自体は抜けて晴れてくる予報だったが、とても風が強い日。
何処でもよい訳ではなく、快適に遊ぶには風が弱いエリアの方が安全だよなぁ、と考えながら気象予測を眺めていたら、気になっていた地域がピンポイントで穏やか。
もう、ここしかない!

風上方向にある山々がブロックしてくれて、目的の山域の風を和らげてくれていた。
散歩していても穏やか。
いい雪が溜まっています。

奥にチラっと見えるハゲ斜面を目指します。

初めて来る場所の探検は新鮮で楽しい。
途中エクストリームなデザート斜面も多数あってワクワクもんですわ。

尾根を登っていると、お隣にも良さげなハゲ斜面。
今度、滑ってあげますからねー

横方向に、約1km近く広がる疎林斜面群。
何処を滑ろうか悩んでしまいますね。
こりゃ、今回の調査だけでは滑り切ることが出来ませんねぇ。

まずは、P822から標高差220m程の広い斜面。

お次は、780mポコから落とすエクストリーム風なハゲボウルを200m。
滑り出しが急なので、ワクワク系でした。


ボトムは緩くなっていて、ノーストレス。

更に登り返して

最後にP791から標高差240mのメローな疎林をロングに。

お帰りは、ユーフレ谷チックな険悪な沢でワクワクアドベンチャー。
久しぶりの新規開拓は、想像以上の成果があって大満足。
とても充実した、楽しい一日でした。

宿題も増えたので、また再訪せねば。

2025年2月11日火曜日

2025.2.11 テレマーク75mmクラブの集い

SNSを通じて知り合ったmakochan009さんと、テレマーク原理教のまんぞうさんとテレ村さんの四人で75mmクラブの集会が執り行われました。

今回のきっかけは、SNS繋がりのポンコツ軍団ゆうたんさんから、マコちゃんがステッカーを預かってくれていたのが始まり。
ワタシもそれを受け取りに行きたかった事から、連絡を取り合ってお山で一緒に滑りましょ。ってなことから75mmクラブの集いとなった訳です。

ということで、今回は風も強く天候が微妙だったため近郊の山にしたんですけど、滑って山にいる間は意外と天気が良かったのでラッキーでした。

入山すると、テレマークのエキスパート同士、すぐに意気投合。
マコちゃんまで、ワタシに対してテレハラを絶えずしてくるのよ。

しかし、テレで滑っていても、走る良い雪が溜まっていたので、気持ち良いんですよね。
まだ、滑りは滅茶苦茶なんですけど、不安定な感じがクセになるというか、上手くいったときの「やった!」感が病みつきになるというか、ヤバいすね。
まんぞうさんも、滑り出す前は、「いいよ、滑って。ドーゾ。。」ってな感じで、何も教えてくれる訳でもなく冷たいんだけども、滑り終えると「良かった良かった、テレターン出来てるじゃん。」とか言って褒めてくれるツンデレな所に惚れてしまったのか、何かすごく楽しく感じちゃうんですよね。

今回、軽くマッシュとかも飛んでみました。
最初は出来ないと思っていたけど、あまり大きくないものなら遊べたので、嬉しかったなぁ。


2025年2月9日日曜日

2025.2.9 尻別岳テレマークスキー

ともんたさんとのパウダーセッション2日目。
ハゲハゲ斜面を目指してみますが、昨日から風が強かった。

サクサク直登して、とりあえずドロップポイントまで。

いつもの斜面は風の影響を受けていた。
ともんたさんがイヤイヤするので、別な斜面を選択。
 
色々な方向にエスケープ斜面があるので、安全そうなところを選んでドロップ。
少し、割れてるところもあったので、ドローンで斜面をチェック中。

今日は貸し切り状態。
オッサン四人でギタギタにしてやりました。

二本目の斜面も硬いかなー、と思ってたら意外と柔らか雪。
気持ち良く滑れました。

ともんたさんとの楽しい二日間でした。
またの再会を楽しみにしてます。

ちなみに、今日はテレマークの練習をしてきました。
今回、テレマーク原理教を命からがら脱会した、というエピソードを持つともんた先輩に、入信していた時の話を聞くと、
「テレマークをしない奴は人間じゃない!」と、言うくらいに洗脳されていたそうです。
教祖さまと久しぶりに逢って、またテレが恋しくなっている様子でした。

テレマーク楽しいよ!