2021年6月26日土曜日

大雪山緑岳 雪渓で夏スキー

 例年だと高原温泉から沼の方へ夏スキーを楽しみに行くのですが、今回は長めのラインを滑りたかったので緑岳にしてみました。

二週連続で藪漕ぎをしているので、整備された登山道は楽ちんでたまらんすね。

お花畑に上がると雪渓がずっと繋がっていた。
天気も眺めも良くて気持ち良いですなぁ。

目的の斜面には雪がたっぷり。
エェ感じの斜度です。

途中、お花を眺めながら散歩を楽しむ。

高根ケ原とトム。

2時間半で山頂。今日は一人でのんびり。

ドロップポイントの雪渓手前にある急傾斜のガレ場が核心でした。
足場が脆くて滑落しそうだったので慎重に下りた。

狭い場所で滑走スタイルにセットして、縦溝ガタガタの急斜面にドロップ。
チョットでもスピードが上がったら、デコボコに吹っ飛ばされそうでした。

それでも遠目で見ても目立つように、大きめのラインで滑りましたよ。

お帰りは、お花畑の下端まで雪渓をトラバースして滑走。

片道4.5kmのうち3kmも雪渓の上を滑れたので、楽ちんでしたわ。

雪の上は涼しくて快適。
下山すると下界は30℃もあって暑かった。
本日も夏スキーを満喫してしあわせです。

2021年6月19日土曜日

初夏の大雪山 銀泉台から東岳の大雪渓をスキー滑走

銀泉台線が開通したので、恒例の雪渓スキー。
今日は早めに入山して、人が増えないうちにのんびり登ろうと思っていた。

ところが、5時過ぎに駐車場に着くと、見慣れた方々のお車たちが停まっていた。
待ち合わせをしたわけでもないが、同じ時刻に集合して登る準備をしている。
内心ヤバいと思いながらも、社交辞令でにこやかに挨拶。
お断りする権利も与えられない訳で、当然の流れでご一緒する事に。。
この人達、尋常ではない屈強な体力の持ち主揃いなのです。
この時点でハイペース山行が確定です。トホホ。

第一雪渓は直登。。
こちらはゼイゼイ息切れしながら登っているのに、コノ方たちは談笑しながら登っている。
いままで、ココはツボで登る方が効率良いと思ってたけど、やっぱりシールで直登の方が楽ですね。
しかし、ハイペースなのでヒイヒイです。

駒草平もハイスピードで進んでゆく。
うぉーい、待ってくれよぅ!

BC SHORTでチート行為をするオジサン↓
逆に10kgくらいの重りを背負って登ってもらいたいわ。

第四雪渓をトラバースして目的の斜面へ。

2時間半でドロップポイントへ。
東岳のビック斜面は相変わらずロングで滑り応えアリ。
縦溝が深くなっているけど、根性で滑る!

タップリ滑って満足ですよ。

急斜面を登り返したくなかった私は、
「沢底まで滑って、第三雪渓の沢に入って戻った方が楽じゃね?」
って安易な発言を。
というわけで、ここからワクワクの藪漕ぎアドベンチャーが始まるのです。

上から見た時に想定していたよりも、藪は深く、雪も無い。

目的の沢まで、いくつかの藪尾根と小沢を突破、何度も渡渉して登って行くのよ。
途中、川で転んで冷たい思いもしたけどね。。
アバランチ族と苦楽を共にした後の私は、どんな深い藪でも突破出来るスキルを習得しているのだ。このくらいは問題なしよ。
メイン沢の本流に出てひと安心ね。

暫く進むと、ようやく雪が現れてストレス無く登れるようになる。

そうすると、解き放たれるように進んで行く@shiroge君たち。
時々ワタシを待ってくれるんだけど、その優しさがプレッシャーになるんですよねぇ。。
第三雪渓に戻ってからも、お帰りの第一雪渓まで小走りぎみに進んで行く。
はぁ、もうバテバテですよワタシ。

締めの第一雪渓は、ギャラリーを意識して見せつけるように。
こんな時はやっぱり、調子に乗って滑っちゃうよねぇ。


二週連続の藪漕ぎでしたが、やっぱり冒険要素があると楽しいですね。
いろいろ満喫のおもしろツアーでした。
スキーをこよなく愛する仲間に感謝!

2021年6月13日日曜日

幻の部族アバランチ族と羊蹄山148号の沢&釜ポンドスキム

 羊蹄山を偏執的に愛する幻の部族「アバランチ族」
どんなに悪条件でも毎週のように頂上へ登り続けるという風習は今でも健在だ。
6月も中旬になってしまったが、族長にコンタクトを試みると、その禁断のエリアへ快く私を招き入れてくれた。

私は、「羊蹄山の幻の雪渓でスキーがしたい。」と、交渉してみた。
族長は「山に入って15分で雪アルヨ。」と、驚愕の言葉を発した。
こんなに新緑の樹々が鬱蒼と茂っている中で、幻の雪渓が存在するなんて信じがたい。

族長と幹部が何やらゴニョゴニョと打ち合わせをしている。
イヤな予感がするが、とりあえず付いて行くことにする。

族長はニヤニヤしながらジャングルの中へ私たちを案内してくれた。
ジャングルの中は、当然のことながら登山道も何もない。
背の高い笹薮を掻き分けて行く。

族長の脚は速い。
恐ろしい程の速さでジャングルを駆け抜けて行く。
チョットでも油断をすると見失ってしまう。

15分で雪渓に辿り着けるというのは、私たちを陥れるためのウソだった。
小さく沢底に残っている残雪を指さし、「ホレ、15分で残雪アッタダロ。」
何を言っているのだ、このオッサン!
いや、こんな所で族長に逆らったら命を落としてしまうかもしれない。
完全にハメられたのだ。
こんな登山道もないジャングルに入り込んでしまっては、後戻りもできない。

少し先に進むと、雪渓が現れひと安心したのもつかの間。
我々を阻むかのように第一の滝が現れる。

ロープも無しにアバランチ族の幹部、ジドリーこと石ちゃんが藪を掻き分け横の崖を突破して行く。

やっとの思いで第一の滝を突破しても、少し進むと今度は更にデカい第二の滝が現れる。。

部族の掟は絶対だ。
入山したからには必ず頂上へ辿り着かなければならない。
どんなに困難な状況であっても崖を登り突破して行くのだ。

第二の滝を超えると、標高差800mオーバーの大雪渓が現れる。
これが、アバランチ族が神と崇める羊蹄様からのご褒美なのである。

彼らは、鬼の直登で雪渓を走る様に登って行く。
雪渓を登り詰め、外輪にようやく到着。
二つの滝を超え急登をしてきた私は、もう疲労困憊だ。

釜の中には池が出来ている。
族長が池を指さし、「アソコヘ滑ルヨ。」
意外とお茶目なオッサンだ。
必死になって登ってきた我々に対する、族長からのご褒美らしい。

池で遊んだ後は、滑っても滑っても終わる事のない標高差800mの大雪渓を滑走。


族長は、部外者の我々を禁断の秘境に導き入れてしまった無礼を、謝罪の儀式で自らの体を傷つけ、羊蹄様に詫びをいれてくれていたのだ。
何とも痛ましい。両膝と両肘が血だらけだ。
滑落したのではない、カラダを雪渓に擦りつけて謝罪の儀式を行ったのだ。
族長のおかげで我々は、羊蹄様の怒りに触れずに済んだのである。

雪渓を滑り終えると、先程登ってきた崖を下降。
薄暗い背丈以上の笹薮ジャングルの中を必死の思いで付いて行くと、周囲が明るくなり元の場所に戻る事が出来た。

幻の雪渓は実在した。
今回の冒険で私は泥だらけになりながらも、アバランチ族の羊蹄愛を感じることが出来た。
相変わらず言葉は通じなくとも、スキーを愛する者同士、心が通じ合えたみたいだ。
冒険の終わりは、幻の部族と感動のお別れだった。
族長は笑顔で我々を解放してくれた。

2021年6月5日土曜日

大雪山旭岳北斜面 6月のヒャッホーザラメ夏スキー

 まだまだ雪がたっぷり残っている大雪山。
久しぶりの晴天ハイクなので、確実に雪があって楽チンして登れる旭岳をチョイス。

融雪は進んでいますが、今週も麓からシールで行けちゃいます。
なので、楽チンよ。

登山道の尾根はシートラで、てくてく。

朝のうちは山頂付近にガスが掛かっていましたが、山頂に着いたらナイスタイミングで晴れました。

旭岳の山頂から裏側は、雪が緩んでとても良いコンディション。
ストップ雪も無く、良く走るヒャッホーザラメです。
絶景メロー斜面を貸し切り。

気持ち良くてテンションが上がったので、登り返して隣の雪渓も滑っちゃいました。

雄大な景色の中に身を置く。
とても幸せな時間が過ぎて行く。
当麻岳~安足間岳を眺めながら、のんびりと絶景ランチ。
ホント気持ちいいねぇ。

晴天の中で滑る事が出来て、良き一日でした。

お帰りは裾合の雪渓を適当に繋いでトラバース。
スキー場コースをピョーっと滑って下山。