しかし、山をよぉ~く眺めると爆風に煽られた雪煙が舞っている。
今日は北風。
滑走予定だった沢の中は穏やかと思いきや、地形が悪戯して完全に風の通り道となっている。
沢の上部から猛烈な爆風が沢底に集中して流れ込んできているのだ。
状況から判断して、この沢を登り切って比較的穏やかな反対側の沢を滑る事にする。
台地に出ると氷点下20度前後の環境で風速20m/sec以上の爆風が吹いている。
反対側へ回り込むまで15分程度の出来事だったが、急速に体温が奪われて行く。
過酷な環境ながらココの景色は相変わらず素晴らしかった。
パックされた雪ではあったが、程良い締まり具合。
広大なゲレンデを貸し切りで滑っているみたいで非常に気持ち良かった。
しかも長い!夏の残雪スキーでは流石に味わえない。
滑り終え、谷間で風を避けて昼食を取る。
先程の爆風で体温が奪われ、体が冷え切ってしまい震えが止まらない。
体を動かさないと低体温症になってしまいそうだ。
サッサと昼食を切り上げ、平坦でダラダラとした長い道のりを移動してクルマまで戻った。
2000m級の山で極寒の強風が体に及ぼす影響について体験できた。
なんせ、親指が凍傷になったくらいですからね~
これも良い経験。今後の行動・装備に役立つでしょう。
また、条件が揃った時に再訪しますよ。
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