2018年3月25日日曜日

無意根山北斜面&東斜面

夜中に雨が降った。
そして、寝ている間に山では雪が降っていたのだ。
僅かでも希望がある限りフレッシュスノーを求め山へ向かう。

下界は気温が高い。
尾根を進むと昨夜積もった雪が残っている。
しかし、その雪も陽射しのせいでシールに重い雪が張り付いてしまい下駄になる。
楽勝と思っていた道のりも地獄の山行であった。

いつものビック斜面に辿り着くまでに、かなりの体力を消耗してしまう。

やっとの思いで辿り着いた北斜面にはサラサラの雪が溜まっていた。
苦行による疲れも一気に吹き飛ぶ。
ヒャッホウ~!スプレーが気持ち良い。

こんなコンディションの時でもパウダーを当ててしまうなんて、恐るべし。。

登り返してメジャー斜面へ。
前日にアルパインの話で盛り上がったとはいえ、わざわざテクニカルなルートを演出して登らないでくださいよ。。ヒイヒイですわ。。

メジャー斜面は、やや締まった雪質であったが、硬すぎず滑りやすい斜面。
スピードを出しやすくて非常に気持ち良かった。
デカい斜面には、デカいラインが良く似合います。
デッドマンになっても、御馳走斜面を目の当りにすると蘇る法則。
我々にも当てはまる事が良くわかりました。

2018年3月24日土曜日

ニセイカウシュッペ大槍ドロップ エクストリームスキー

本日は、ヨーロッパにある超有名な山みたいな形をしたところを目指す。
尖がっていてカッコイイ!

渡渉ポイントではパパラッチおじさんが待機。
何かが起こる予感にワクワク。

小槍が近くなってきた、共に急峻な地形になってくる。
ズリ落ちそうで怖い。

稜線に上がると、大槍も意外と近く見えるので行先変更。
全く、欲張りなオジサンたちです。

大槍がすぐそこに見えてきた。
めちゃ急でないかい。
ココから見ると70度くらいある様に見えるんですけど。。

オジサンと大槍。
カッコイイ。

ココに辿り着くまで、とても怖かった。
一人じゃとても怖くて登れませんわ。

高所恐怖症のおじさん、大槍の頂点に立つ。

そして、大槍の穂先からドロップ!
正にエクストリーム!!
この流れで行くと、自分も大槍の上からドロップする事になるのよね。
ドロップポイントは周囲が崖。
高度感があって、滅茶苦茶怖い。。

覚悟を決めて、私もドロップ!

テクニカルな状況だったが、滑ったらとても気持ち良かった。
景色が良くて滑走しているうちに、恐怖心はどこかに飛んで行ってしまった。

2018年3月21日水曜日

大雪山上川岳&桂月岳 オーバー100km/hパウダースキー直線番長

快晴!ピーカン!
この上なく絶好のコンディション。
こんな日は滅多にありません。

自然は雄大で、人間はちっぽけだ。
カムイミンタラの圧倒的な景色に言葉も出ない。
凌雲経由で上川岳へ

滑走前にどのラインを攻めようか迷ったが、
滑りだした途端、あまりの気持ち良さに頭の中で全てが解放されてしまった。
本能的にチョッカル、チョッカル~。
アクションカム用のアプリでGPSデータからスピードメーターを合成してみました。
確認すると、MAX115.4km/h出てました。
後から聞いた話で、黒岳から眺めていた外人さんが「クレイジー!」と叫んでいたそうだ。

超大な斜面にデカいスプレーを上げて滑走するケンさん。
真ん中の一本線がワタシのチョッカリライン。

テレでデカいラインを刻むアラマン。
なまらカッコえぇっす!
全てのシーンが画になる素晴らしい斜面とコンディション。

そして、登り返して二本目はピリリとエクストリームな急斜面。
なかなか高度感のある狭い場所なので、滑走準備するのも緊張します。

漢アラマンがドロップ。
谷底に吸い込まれてゆく。
この落ちてゆく感覚がたまらない。
滑り出しにチェックを入れて安全確認してからドロップ。

もし雪崩れたら逃げ場が無い危険な場所なのよねココ。
戻るのにもエクストリームな場所なので、滑るには相当な覚悟が必要ですよ。

2018年3月18日日曜日

定山渓天狗岳Ⅲ峰 三男坊はイタズラ小僧

いつもは長男と次男の陰に隠れてる恥ずかしがりやさん。
定天の三男坊、Ⅲ峰へ。

裏側から覗くとⅠ峰Ⅱ峰に負けず劣らずオラオラ系の面構え。

振り向くと、眺めが良い。

しかし、ここはカリカリの片斜面。
油断をした途端、数メートルの滑落。
天狗さんは油断ならぬのだ。

Ⅲ峰ピークからシュートに飛び込むアラマン。
後からGPSのログを見たら、モロ崖マークのど真ん中を滑ってましたよ。

登り返して安全なメロー斜面へ移動。

フレッシュスノーが溜まっていて最高です。
しかし、面ツルに見える雪の中に潜んでいる、氷の隠れデブリが悪さをする。
何かとチョイチョイ悪戯してくる天狗さん。

滑り終わり、談笑しながら沢を滑っていると、怪しげなノールが現れる。
前方の景色が抜け落ちたように空間が広がっている。
アブネー!
地図には載っていない20m級の滝!
これこそ地形図に載せておいてくれよ!

進んでも進んでも、険悪な沢が続く。
天狗さんは、我々を簡単には帰してくれない。
相変わらず、天狗さんはイタズラ好き。
油断してたら痛い目に逢います。
三男坊は、一番の悪ガキでした。
ハンパな気持ちで遊びに来ると帰してもらえない事になるよ。

2018年3月17日土曜日

羊蹄山 西斜面夕焼けライド

天気も良いし、雪も降った。
午後からだけでもパウダーを味わいたい。

仕事を終えてから速攻で準備して羊蹄山へ。
比羅夫コースを1時半過ぎに出発。

予報では4時過ぎに雲が晴れる予定だったけど、山頂は中々晴れてくれない。
1,000mから上はカチンコチンのアイスバーンにサラリとした雪。

時間的にピークは諦めて、視界が有るところから雪が溜まっている沢に向かってドロップ。

沢には雪が溜まっていて気持ちイイ。

たまには散歩気分。
ライトに楽しむのもアリです。

2018年3月11日日曜日

メガボウルロングライド ミステリーツアー

自宅でくつろいでいると、突然、緑のおじさんが現れ目隠しをされて拉致される。
数時間クルマに乗せられ、目隠しをされたまま山を登る。
目隠しをされたままラッセルをして、目隠ししたままエクレアを食らう。

目隠しを外すと、ドロップポイントだけでも1kmはあろうメガボウルが現れる。

ココハ、ドコデスカ?
「名もなき山ですよ。」緑のおじさんは答えた。

とにかくデカいボウルだ。
緑のおじさんに導かれるがままに滑った。

とても素晴らしい斜面だ。標高差560m以上 滑走距離2kmもあった。
こんなご褒美をしてくれるためのドッキリだったのでしょうか。

いや待て、
このおじさんがタダでご褒美をくれるハズがない。

「さて、戻りますか。」
導かれるがままに付いて行くと、エクストリーム渓谷へ連れ込まれる。
ここまで来たら引き返すことは出来ない。

非常に険しい。間違って川に落ちたら溺れてしまう様な深さだ。。
「マジデスカ、ココヲススマナイトカエレナイノデスカ?」
話しかけても、振り向くことなく緑のおじさんは険しい沢の中を進んでゆく。

どう見ても、崖なんですけど。。
失敗は許されない。

地形図には載っていないという幻の滝。。

ヒィヒィ言いながら何とか生還することが出来た。

そして、最後におじさんが何か棒の様なものを私へ向け、強い光を当てた。
たぶん記憶を消されるんだな、と思った。
しかし、記憶は消される事なく、顔に日焼け跡だけが残った。。
あ~ヒリヒリする。

2018年3月10日土曜日

余市岳最深部~アポロ 夕焼けライド

晴れの余市岳に登るのは久しぶりだ。

ブルー、ブルー、テムレスブルーの青空。
テムレスおじさんと羊蹄山。

山の大半は前日の暖気の影響でガリガリ。
それでも溜まっている所には、雪が溜まっているのよね。

粉レーダーをフル回転させて極上雪を探し当てる。恐るべき能力のアラマン↓

余市岳の最深部をこれでもか!ってくらい滑り倒した。
ロケーションが素晴らしい。

調子に乗ってスイッチで滑走していたら、穴が突然現れる。
ギリギリ回避したが板が外れてしまう。。
キチンと人の忠告を聞かないから、こうなるのよ。

落ちそうになった穴を現場検証される。
どうやら、外れた板は主人の代わりに華麗なエアを決めてたらしい。

気を取り直して、アポロへ移動。
今日は天気も良いし、どこまででも歩いて行ける。

さて、何処を滑りましょうか。テムレスおじさん達が色々悩みながら斜面を読む。

程良く陽が傾いてきて絶好の夕焼けライドタイム。

カチカチ山を覚悟していたけど、結局パウダーしか喰えなかったわ!
腹いっぱい。ゲフゥ~

2018年3月4日日曜日

恵庭岳火口スキー滑走

以前から一度滑ってみたかった、恵庭岳火口への滑走。

下界は生憎の雨。しかしGPV予測では午後から晴れてくる模様。
雨が小降りになってきた所を見計らって出発。
前日の嵐で降り積もった雪の圧密が進む前に暖気が入った為、ベタベタの重たい湿雪をラッセルして進む。
今回は、ちゃっかり高校生のTOYさんも参加。

湿った雪がソールに張り付いて下駄になり、我々を苦しめる。

1,000mを超えると氷点下に。
雪も乾いてきて雪質も良くなり、期待が高まる。

振り返ると、支笏湖の湖面が美しい。
絶景に癒される。

外輪に差し掛かると一層、険しさが増してくる。
このピリリとした感じが楽しくてたまらん。

火口がデカい!眼下には支笏湖。
雄大な景色だ。

今シーズンは、この地域でも十分な降雪が有り、火口の中にもたっぷり雪が溜まっている。
稀に見る絶好のコンディションだ。
雪質も想像以上に良い。更にガスも抜けて視界も良好。

噴火口へ向かってドロップ。
いつもの様に、無線でアラマンが的確に状況を伝えてくれる。
お陰で、ノーストレスで思い切り攻めることが出来た。


息子のTOYもドロップ。
高校生のクセに贅沢な遊びを覚えてしまいました。
女子高生よりもオジサンのお尻を追いかける方が、楽しいって言い出したらどうしよう。

今日は、TOYに色々とアドバイスをしてくれたキチケンさん。

一日一善、善行を欠かさない、いまむさん。

広くて、とても良い斜面でした。

想像していた以上に素晴らしい山ですね。
バックカントリー初心者のTOYを導いてくれた仲間に感謝!