二年ぶりのニペソツ山。
いつもは沢を詰めてデルタルンゼを目指すルート取りをしていましたが、今回はニペソツ山の南陵側から尾根伝いにルートを取り東斜面を目指す。
AM1:30幌加ダムを出発。
入り口から林道は除雪されている。
砂利が出ていてシール歩行が出来ないじゃないか!
車両の進入は禁止となっている。
簡易的なゲートなので侵入出来ないこともないが、ここはマナー良くルールを守ってシートラで歩行する。
途中、チェーンが掛けられたゲートがもう一個所あった。
結果的には、約3km先まで除雪されていた。
行きは時間稼ぎが出来たので良かったが、帰りも歩きだと思うと気が重い。。
峠を越え、橋を渡ってから尾根に取り付く。
尾根伝いに登っていると夜が明けニペソツ山が樹々の間からその姿を現す。
快晴無風。
とても眺めが良い。
森林限界を超えて標高を上げると、やはり下地の雪は硬く、その上にパック雪が積もっている。
目的の斜面が見えてきた。
今日の硬さで、あの斜度の斜面に入ったら滑落系かなぁ。
目的の斜面の手前にもエスケープ的な滑走出来そうなラインがありますね。
とりあえず、何とかなるかな。
南陵の南斜面はメローで気持ち良さそうだけど。
竜の背は、リッジ状でカッコイイ。
ラスボス感ハンパないですね。
尾根を詰めて山頂付近を目指してみたけど、この硬さでこの斜度でしょ。
何度も考え色々と迷ったけど、今のワタシには滑れませんね。
リッジの上では、怖くて途中で写真を撮る余裕すらなかった。
広尾根に戻って、南陵の東斜面を滑る事にしました。
十勝連邦を眺め暫し休憩。
気持ちを落ち着かせます。
エスケープ斜面もボトムに向かってノール状に斜度がきつくなっていくので先が見えない。
下から眺めるのと違って斜面に立つと中々の急斜面。
エスケープ斜面なんて舐めた事を言ってごめんなさい。
ここも立派なニペソツ山のエクストリーム斜面です。
慎重に滑走させていただきました。
ボトムまで降りると春の陽気。
空がとても碧い。
パパスライフも、滝が埋まっていて滑れそうだっただけに残念。
今はただ、指を咥えて眺めるのみです。
休憩していると、奥の東壁の方から、「ガランゴロン、ゴゴゴゴー!」って岩が崩落する轟音が響いていた。。
おー怖っ。やっぱり、ヤバいねココ。
お帰りは、いつもの沢からブル道を繋いでいつもの楽ちんルートで橋まで戻りました。
峠に登り返してポカポカな陽気の下、のんびりとランチ休憩。
そして、いつもならこの先はピョーッと幌加川まで滑っていけるところですが、途中まで除雪されているので、最後の3kmはテクテク歩きです。
これが中々辛い。
13:00下山。
幌加ダムから本日の入山者はワタシ一人。
自分のメンタルも技術も欠けていて、偉大なる山に完全敗北な一日でしたね。
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