2021年2月27日土曜日

ニペソツ山デルタ斜面スキー滑走

久しぶりの週末晴れ予報。
前日に軽く雪も降ってるし、条件も良さそうなのでニペソツ山へ。
強風予報なのが気がかり。。

金曜日、仕事が終わってから幌加ダムへ直行。
20分程仮眠を取ってから、AM1:30出発。
気温はマイナス23℃。寒い!

前日に入山された方のものと思われるトレースが薄っすらある。
有難く使わせていただきます。

林道をテクテク。
2時間で峠に到着。
満月の月明りに照らされて周囲も良く確認できる。
今回は、峠を越えてから幌加川まで一旦ピョーッと降りてブル道を使ってダラダラ歩く楽なルートを選択しました。
1067P脇のブル道はアップダウンがあるのと、ショートカットでの藪漕ぎで体力を消耗するので今回は使わず。
膝に負担を掛けないようにゆっくりと。。

前日のトレースは1736へ向かっていた。
デルタ下の広場近くまでは、8割くらいブル道を使ってソロでフルラッセル。
藪こぎが無くて楽ちんなルート。
このエリアは木の密度が濃いので、道を外れると無駄な体力を消耗しちゃうんですよね。
三又まで4時間。5時半を過ぎると薄ら明るくなってくる。

1310横広場の撮影ポイントからは、冬限定の正面ニペ様。
いつ来ても、この景色には圧倒されますね。

雪がどんどん深くなってきましたよ。
10kmを過ぎたあたりから、やっぱり左膝が痛んできた。
骨折した右足を庇って歩くから、結局は古傷の左膝に負担をかけてしまうんですよねぇ。

何本か、ピークまでのルート考えていたけど、稜線は爆風23m/s以上。
雪煙が舞っている。
稜線に出ても、爆風に耐えながらピークまで行ける自信は無い。
風が強いのはいつもの事なので覚悟してたけど、これはムリ~。
ピークハントは諦めて、調査に切り替え。
滑りたい斜面があるので、下見がてらデルタ斜面頂部を目指す。

デルタルンゼは、前回滑ったのでパス。
ココから見ると緩く見えますね。

デルタ斜面に溜まっている雪は、下部がフカフカで良い雪。
気持ちイイやつです。
ところが、デルタ上部は表面が硬めで、中が柔らかくてポールが1mくらい刺さって行く。
表面は風の影響でスラブ化してきている。
一歩、一歩、足裏の感覚を確認しながら慎重に登ったけど、ナニか嫌な感じ。
「直感的には、アブナイと感じざるをえません!」
(やりすぎ都市伝説のあばれる君風に)
雪を調べながら登っていると弱層も出てきて、アブナイ方の条件が揃ってしまう。。

もう少し登ってみたい気持ちを抑えて1800mで下山を決意。
それでも、標高差450mは滑れるビックな斜面なのです。
滑り出しは50度くらいの斜度から、次第にメローになっていく気持ち良い斜面ですよ。
デカイ斜面はデカイターンで。

帰りに振り向いて違う角度から眺めると、デルタ斜面も凶暴な斜度なんですよね。
この角度からの眺め、カッコイイ。

条件が揃わないと、中々攻略させてくれない気高き山です。
斜面の情報にしても、自分のメンタル面にしても、色々と収穫があったかな。
また、次の機会まで想いを募らせておきますね。。
13:30に下山。
体力的には大丈夫だったのですが、
膝の痛みだけは何とかしたいですねぇ。

0 件のコメント:

コメントを投稿