2022年3月13日日曜日

大雪山東岳 標高差700mのビック斜面をスキーで一筆書き

大雪山の東岳にあるビック斜面を一筆書き。

ここの山頂直下にある標高差700mのビックラインをスキーで滑る。
数年前のGWにこの場所を訪れてから、いつかはパウダーシーズンに滑ってみたいとおもっていた斜面。
メインの沢は何度か滑ったことがあるけど、やはりエクストリーム感のある山頂直下のカッコいいラインを滑りたい。
どうしても滑ってみたかったのだ。

東岳は、その名の通り大雪山の東側にあって、滑る斜面も東向き。
雪が溜まるから、天気が良い時に行けばいつでもパウダーじゃん。
って思うかもしれないけど、ここは違う。
東岳の西側は平らな台地。
更にメインの沢は緩やかに傾斜が深くなっていく地形なので、吹き込んだ風は山頂で巻き込まずに、そのまま風が通り抜けてしまう感じなのです。
今まで、何度もこの日だ!というような時を選んで訪れてはみたのですが、雪が溜まった後でも斜面が風でパックされていたりして、中々パウダーにありつけないでいたのです。

今回も前日は風が吹き荒れていたけど、強風ではなく爆風。
もしかしたら爆風が吹いた後だと、乱流が出来て山頂直下に雪が溜まっているのでは?と思い、早朝に出発。

本日の予報は、弱風かほぼ無風。
午前10時ころまで高曇り。
その後晴れて11時ころからピーカン予報。
自分の歩く速度を計算して、5時前に入山。
11時にはドロップするのだ。

林道を歩き、東岳が見えてくると予報通り高曇りだ。
山頂も斜面も良く見えるので気分が高まってくるね。

気温はマイナス7度くらい。
雪も良い。長い道のりをソロでフルラッセル。

山頂が近づいてきた。
メインの沢を登りながら、目的の斜面をじっくり観察。
沢は風の影響で、半分から上はパック雪。
ところが、山頂直下の二本のシュートはパウダーですよ。
前日の風向きが丁度良く、巻き込んだ雪が溜まっているのだ。
これは、当てちゃいましたかね。
10時半。空も晴れてきた。
山頂直下の斜面は、やや南東向き。
日射が当たり時間が経つと、雪が腐ってしまう。

しかし、今日は滑走直前まで曇っていたので、雪が保存されている。
久しぶりに、全て計算通りに事が進んでいる。
山頂に到着すると、見事な快晴ピーカンに!

このデカイ斜面に向かって予定通りの11時にドロップ!
いつ雪崩れても回避できるように、最初は慎重にターンをコントロール。
足裏感覚を確かめながら徐々にリミットを解除してターンを刻んで行く。

最後はすべてを解放してノーストレスライド!

このビック斜面を、独り占めで貸し切りなんて。
もう、最高です。

山頂直下の2057mから沢底の1352mまで標高差700mをノンストップ。一筆書き。
ご馳走さまでした。

暫く余韻に浸りながら、のんびりランチ。
数年越しの宿題が片付きました。


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